1. はじめに
こんにちは、NOBです!
これまでの記事で、TREK Marlin 29erの
- フロントフォーク交換
- ドロップハンドル導入
- STIレバー取り付け
と進めてきました。
今回はいよいよ操作系の要となるブレーキ&シフターについて解説していきます。
ここはドロップハンドル化の中でも
✔ 互換性が難しい
✔ 失敗しやすい
✔ コストが大きく変わる
といった、一番悩むポイントです。
実際に自分もかなり調べて試行錯誤しました。
この記事では、
・MTBとロードの違い
・選び方の考え方
・実際に使った構成
を分かりやすく紹介していきます!
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2.結論(今回の構成)
先に結論から言います。
- ブレーキ → 動作OK(ただし非推奨構成)
- シフター → Tanpanで完全解決
- 難易度 → 高め(中級者以上)

3.MTBとロードは何が違うのか?
まず大前提として、MTB用とロード用では
「引き量(ケーブルの引き量)」が違います。
これがドロップ化の最大の壁です。
■ ブレーキの違い
油圧ブレーキに関して、SHIMANOのマニュアルでは、もちろんMTBコンポとロードコンポでは互換性がありません。
ブレーキレバー:SHIMANO 105 ST-R7020
ブレーキキャリパー:SLX M7100 BR-M7100
こればかりは、ネットにも情報がなく、やってみるしかない!
今回の組み合わせ(STIレバー+MTBキャリパー)は、
SHIMANO公式では互換性が保証されていません。
実際に使用したところ問題なく動作していますが、
制動力やフィーリングは本来の設計とは異なる可能性があります。
安全面に関わる部分のため、あくまで自己責任でのカスタムとなります。
■ シフターの違い
これも重要で、シフターは「段数」と「メーカー」で互換性が変わります。
もちろん同じSHIMANOでも、MTBコンポとロードコンポでは互換性がありません。
ブレーキレバー:SHIMANO 105 ST-R7020
リアディレイラー:SLX M7000 RD-M7000
機械式ワイヤーで変速をするため、引き量が異なるので、普通に取り付けた場合、変速できません。
※変速はできても全ての段に入りません。
4.解決方法と考え方
ここが一番大事。
ブレーキとシフターについて、それぞれ説明します。
4-1.ブレーキの考え方
いくつかの方法がありますが、今ついているキャリパーを流用したかったので、②MTBブレーキ流用のパターンで進めます。
①フルロード化(王道パターン)
STIレバー&ロード用ブレーキ
→一番スッキリしますが、MTBのフレームにロードのキャリパーが付く保証がない。
② MTBブレーキ流用(今回)
STIレバー&MTBブレーキ
→やってみないとわからないギャンブルカスタム!今回はこの組み合わせに挑戦します!
③ サブレバー方式
ブレーキレバー(MTB用)とシフターを別体とする
→カスタム感が強いですが、都度レバーを握りかえるので操作が煩わしい。
4-2.シフターの解決方法
マウンテンとロードのシフターでは、引き量が違うので、そのままでは引けません。
そこで登場するのが、WOLF TOOTHから発売されている『Tanpan』!
MTBドロップハンドル化の最重要パーツです。
シフターの引き量と、ディレイラーの引き量を調整してくれる優れものです!
このパーツにより、MTBドロップハンドル化が可能になったといっても過言ではありません!
5. 実際の取り付け手順
5-1.油圧ブレーキの組み立て&ブリーディング
組み立て、ブリーディング方法の詳細は別記事で詳細説明する予定です。
ちなみに、ブリーディングはオイルまみれになる可能性があるので、グリス作業の次に嫌いな作業です!
■ブレーキラインの組み立て
キャリパー側は、バンジョータイプになっているので、Oリングを挟みこんで取り付けます。

キャリパーを仮固定して、ホースの長さを決めたら、カッターでカットして、先端にコネクティングボルト、オリーブを挿入後、コネクターインサートを打ち込みます。


STIレバーに差し込み、コネクティングボルトを締め込みます。
※ホースは真っすぐに差し込みます。

ブリーディング(油圧オイルの充填)を行います。


MTBも油圧ブレーキなので、シマノのブリーディングキットを購入し使用していました。
ただ、STIレバーはオイル注入口の径が異なります。
そこも規格違うの!?何とかしてよSHIMANOさん。。。と思いながらも、
ロード用のファンネルアダプターを購入し、ブリーディングを行いました。

油圧STIレバーのブリーディングを行う場合は、忘れずに購入してください。
最近のキットはMTBとロード用のじょうごが両方入ってるみたいですね。
キャリパーを前後のマウントにそれぞれ固定して、ブレーキの効き具合を確認します。


※効きが悪いときはエアーを噛んでいる可能性が高いので、再度エアー抜きかブリーディングをやり直してください。
STIレバー+MTBブレーキキャリパーの組み合わせ、問題なくブレーキ効きます。
うまくいって良かったー!
5-2.シフトワイヤー配線
最初にチェーンをかけておきます。

シフターアウターチューブをフレームに沿わせて、長さを決めたらケーブルカッターでカットします。
インナーチューブをSTIレバーに通して、アウターチューブに挿入し、リアディレイラー側に持っていきます。

ここでTANPANの登場!
リアディレイラー直前にTANPANを仕込みます。
※TANPANの位置は、シフター側でも問題ないようですが、目立つのでリアディレイラー側に配置。
ヒツジのイラストが描いてある方がシフター側、オオカミのイラストがある方がディレイラー側です。

配置したTANPANにインナーチューブを通すのですが、ヒツジから入れて、小さなリングに回してから、外側の大きなリングに通して、オオカミ側に出します。

なるほど、この円周の差分によって引き量を調整ているようですね。
インナーワイヤーをテンションをかけながらリアディレイラーに固定して、完了です。
Tanpanは、シフターとディレイラーの“引き量の違い”を滑車構造で変換するパーツです。
リアディレイラー調整をしつつシフトチェンジの確認をします。

おおっ!しっかりと切り替わります!
個人的な感想だと、もう一台のMTB TREK X-CALIBER 5のSHIMANO XTシリーズのシフターよりもスムーズに切り替わるイメージです。一段一段がなめらか!
ちなみにドライブトレインはSHIMANO SLX M7000シリーズです。
詳細は、スペック紹介の記事を参照ください。
6. まとめ
ドロップハンドル化で一番難しいのがブレーキとシフターの選定だと感じています。
ただ、今回SHIMANO 105シリーズのSTIレバーにSLXグレードのキャリパー、リアディレイラーで問題なく操作できたので、他のロードコンポの『DURA-ACE』、『ULTEGRA』、MTBコンポの『XTR』、『XT』でも行けると思います。
※あくまでSHIMANO互換表で今回使用したパーツと互換があるものに限りますが。
逆にMTBブレーキやシフターで、ロードのブレーキやディレイラーを操作できるかもですね。
TANPANを逆につければ、シフターは行けそう。。。
資金力に余裕があれば、やってみたいカスタムですね。
このメーカー非推奨カスタム、わたしのようにグラベルマウンテンを作ってみたい方は、是非チャレンジしてみてください。ただし、完全な安全性・メーカー保証を重視する方は慎重にお願いします。
次回は、『ワイヤー類の固定と、ハンドルバーテープの取り付け』を行う予定です。
ここまでお読みいただき、
ありがとうございました。
Terima kasih!



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